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2008年05月26日

処分者へのインタビュー

統一OB会報道部は処分直後に恩田君にインタビューを行なった。

OB会「教授会ではどうでした?」
恩田君「なんかお説教されましたよ。和解したとは言え、暴力があったのは事実だから。」
OB会「停学中は大学に入れないの?」
恩田君「自宅謹慎だからね。入れないっぽいですよ。」
OB会「ちなみに、弾圧をやってるジャージ部隊はそんなに凄いの?」
恩田君「ヤバイです!どれぐらいって言うと、おまわりのやってることと変わらないからね。
    殴るけるは平気でするし。公安が止めに入るくらいヤバイんですよ。
    おまえら止めろって(笑)」
斉藤君「学生が見てる前で横断幕を破く。腹にパンチとか入れたりして。」
恩田君「あいつらなんでもやるから。」
OB会「明日以降はどうするの?」
恩田君「いやー、何も決まってないです・・・。」
OB会「そうですか・・・。まあ、2週間を充電期間だと思って・・・。」

なお、文中のジャージ部隊は、報道部の人間も実際に見たが、
体格のいい、ゲバ職ぐらいしか出来なそうな部隊でした。
20台くらいの柔道でもやってそうな人間は噂では警備会社から雇ったとか。

先日紹介したyoutubeの動画などを拝見する限り、
どう見ても大学の方が暴行しているとしか見えない。
大学の質が問われている。

2006年07月11日

<独占インタビュー 4>統一OB会の中心人物、中川文人氏に聞く 聞き手:詩人・さるやまさるぞう

法政大学では何が起きているのか(最終回)

「無念」と言ったきり黙りこくってしまったさるやまに、中川が声をかけます。

●法大をわれわれの手に取り戻す!

中川文人(以下、中川) さるやま君、どうしたの?
さるやまさるぞう(以下、さる) いやあ、なんていうか、今回の言論弾圧事件の背景にはいろいろあるんですね。
中川 今回の事件は、法大の「国策大学化」という大きなドラマの最終章ってところなんでしょう。
さる 学生も、ただ単に立て看にこだわっているわけではないんですね。
中川 そうです。この闘争は、言論の自由を守るための戦いだけど、同時に「法大をこのまま国家に渡すのか、それともわれわれの手に取り戻すのか」という戦いでもある。われわれOBがしゃしゃり出てきたのも、この戦いがそういうものだから。第三者にはこじれているように見えるかもしれないけど、問題の本質は極めて単純です。
さる 敵は国家なんですね。
中川 そうです。国家の暴走を止めるために学生たちは身体を張って戦っているんです。だから、おれたちも応援している。これが、単なる学生と教授のケンカなら見向きもしないよ。
さる 単なる学生と教授のケンカじゃない、ってことはよくわかりましたけど、なんで、文学部教授会は退学処分にしたんですか? 
中川 ある教授はこう言っていたよ。「私はもちろん処分には反対だよ。身体を張ってでもねえ、処分は阻止したかった。でもね、処分に反対したら教授会から処分権を剥奪すると脅されたんだ。私は考えた。教授会で反対しても理事会が処分するから意味はない。処分権を剥奪されたら、ますます教授会は弱体化する。苦渋の選択だったんだよ」と。
さる なんか言い訳くさいですね。
中川 まあまあ。
さる 法学部のほうの見通しはどうなんですか?
中川 「処分なし」にしたら国策派は法学部教授会に襲いかかってくる。そんなことはみんなわかっている。問題は、戦う態勢が整うかどうか。おれは、戦ってくれることを信じているけどね。
さる これが最終章ではなく、法大解放の第一章になるといいですね。
中川 本当だよね。

●子供の未来がよくなるなら何でもやる!

さる でも、中川さん、なんで、こうなるまで黙って見てたんですか?
中川 別に黙って見ていたわけじゃないよ。
さる じゃあ、何かやっていたんですか?
中川 いや、そうじゃない。本当に見てなかったんだよ。大学がこんなことになっているなんて全然知らなかった。だって、おれが大学にいたの、20年近く前だぜ。法政大学のことなんて忘れてたよ。
さる じゃあ、突然、目覚めたんですか?
中川 突然ってわけでもないんだ。最近はジョー・マジャールと酒を飲んでも、よく教育問題の話になったから。あの中学校はどうだ、とか、最近の都立高校はどうだとか。
さる お子さんのことですか。
中川 そうそう。おれたちにとっては大学の問題は子供の未来に関わる問題なんだよ。だから、無関心ではいられない。
さる OB会は子供の未来のために戦っているんですね。
中川 そうだよ。自分の過去なんてどうでもいいんだよ。過去のために何かやったって、過去は変わらないんだから。だけど、未来は変えられる。少しでも子供の未来がよくなるなら何でもやる。
さる いやあ、お父さんの鏡ですね。
中川 そう言われるのが何よりもうれしい。私は家族を愛しています。
さる すばらしい!
中川 よし、メシを食いにいこう。
さる そうですね。何、食べますか?
中川 しゃぶしゃぶに決まってるでしょう。

おしまい
(構成:マチルダ(ヨセフアンドレオン編集部))

<独占インタビュー 3>統一OB会の中心人物、中川文人氏に聞く 聞き手:詩人・さるやまさるぞう

法政大学では何が起きているのか(その3)

「聞くも涙、話すも涙」と言ったきり黙りこくってしまった中川に、さるやまが活を入れます。

●親衛隊とボスの死闘

さるやまさるぞう(以下、さる) わっ。
中川文人(以下、中川) 何?
さる いや、急に黙っちゃったんで、どうしたのかなと思って。
中川 質問を待っていたんだよ。
さる ああ、そうだったんですか。失礼しました。
中川 何の話だっけ?
さる 親衛隊です。
中川 清成前総長の手引きによってまんまと理事会を牛耳ることに成功した国策派は、次に学部自治、教授会自治の解体を目指すんだけど、なかなか上手くいかなかった。「自治」っていうのは外からの圧力には強いからね。それで、国策派は内側から自治を破壊するために教員の中から協力者を募る。それに乗ったのが親衛隊。
さる どういう人たちなんですか?
中川 第一教養部にいた人たちが中心だって話だ。
さる 「いた人」というと?
中川 清成改革の過程で第一教養部は消滅したんだよ。
さる 学部が消滅すると、そこにいた先生たちはどうなるんですか?
中川 新学部に行ったり、他の学部に移ったりする。いま、話題の安東さんも、もともとは第一教養部の人。
さる そうか。数学科出身の人が何で文学部哲学科にいるのか不思議だったんですけど、そういう事情があったんですね。
中川 教養部がなくなって、「これから自分はどうなるんだ」と不安だったんだろうね。国策派はそこにつけこんだ。
さる 不満分子ならぬ、不安分子だったわけですね。で、どうやって学部自治、教授会自治を破壊していったんですか?
中川 国策派の推進する「自己点検・評価活動」っていうのを使って、各学部、各学科の「自治」を担っていたボスたちをいじめ抜いたらしいんだけど、この件に関しては、みんな口を濁すんで具体的なことはよくわからない。
さる 何で言わないんですかね?
中川 いろいろあったんでしょう。裏切り、日和見、密告、そういうのが。ま、みんな、この件に話が及ぶと「地獄を見た」って顔をするから、そうとうなことがあったんでしょう。とにかく、これで人間関係はズタズタ、ボスたちの自尊心はボロボロ。で、国策派の目論見通り、自治は崩壊。
さる 痛い話ですね。
中川 聞くも涙、話すも涙でしょう。

●国策派による伝統と個性の破壊

さる ところで、「自己点検・評価活動」って何なんですか?
中川 いま、全国で行われている大学改革っていうのは、「大学業界を規制緩和したから、これからは自分で自己規制しなさい」っていう文部科学省の号令ではじまったものなんですよ。ようするに、それまで国は「大学ではこれを教えて、こうしなさい」って言っていたんだけど、急に「これからは好きにしていいよ」っていってきたわけだ。
さる けっこうなことじゃないですか。
中川 それが、けっこうなことでもないんだ。「好きにしていいよ」と言いながら、一方で、「こうすると資金調達が楽になるよ」とも言ってくる。だから、結局、どこの大学も同じ方向を向くことになる。
さる 「好きにしていいよ」と言っておきながら、優劣はつけるわけですね。
中川 そうそう、逆らうのは勝手だけど、損をするのはおまえだよ、ってやつだ。
さる いやらしいやり方ですね。
中川 「自己決定、自己責任」といえば聞こえはいいけど、ネオリベの実態ってのはこんなもんだ。
さる ああ、いやだ、いやだ。
中川 で、話が逸れたけど、「自己点検・評価活動」っていうのは、規制緩和と引き替えに義務づけられたもの。どんな感じだったかというと、ええと、ちょっと待ってね。
さる はい。
中川 ああ、これだ。これ、ある教授から統一OB会に送られてきたメール。「自己点検・自己評価」の部分を読むよ。

「自己点検・自己評価の報告書にもとづいて第三者が評価をするという手法は大学以外のところではすでに行われていたものでした。しかし、大学の教員はこういったことに疎く、「まあ、評価できるものならしてみなさい」程度に考えていたところがあり、当初は、単に文章をつくっているだけでした。
多くの項目があり、それに各組織(学部、事務セクション)ごとに機械的にコピペして作文をして、随分と分厚い資料ができあがりましたが、「こういうのを作成して提出するのは、形式的なお約束としての意味しかないだろう」というのが大勢の雰囲気でした。
ところが、経営側はこの第三者評価を手段に大学を変えようとしました。第三者評価は基本的に大学の経営面に大きな焦点をあてています。どの大学の第三者評価でも、私立大学の特殊性(民間企業でありそうでないところ)がやり玉にあげられています。経営側はそれをもって、「経営と教学の一体化」という法政大学の誇るべき伝統を否定し、法政大学の愛すべき個性を葬り去りました。」

さる この先生、たんたんと書いてますけど、さぞ、無念だったんでしょうね。

つづく

<独占インタビュー 2>統一OB会の中心人物、中川文人氏に聞く 聞き手:詩人・さるやまさるぞう

法政大学では何が起きているのか(その2)

「影の総長」とノーパンしゃぶしゃぶの関係を知ったさるやまは、20年来の疑問を中川にぶつけます。

●エリート官僚が明かした「官僚主義の本質」

さるやまさるぞう(以下、さる) 生臭い。この事件の背後には何かある、と思っていましたが、こんなに生臭い話があったとは。
中川文人(以下、中川) たしかに生臭いわな。
さる ものすごく基本的なことを聞いてもいいですか?
中川 何?
さる これ、20年来の疑問なんですけど、なんで、ノーパンとしゃぶしゃぶをセットにしないとならんのでしょうか?
中川 というと?
さる だって、どっちにも集中できないでしょう。まずはしゃぶしゃぶを食べて、その後、その手のところへ、としたほうがいいと思うんですけど。
中川 そうそう。おれも、それ、疑問だったんだよ。で、知り合いの官僚に聞いてみた。
さる 法政のOBの方ですか?
中川 いや、東大のOBです。法政のOBにはそういうのあんまりいないから。
さる で、東大の人はなんて言ってたんですか?
中川 「時間の問題だ」と言ってたよ。官僚は忙しくて時間がないから、セットになっているところじゃないとダメなんだって。
さる はあ。それで、楽しいんですかね。
中川 いや、同時に難しい話もするわけだから、何がなんだかわからないって言ってた。でも、時間がないからしょうがないんだってさ。
さる はあ。
中川 エリート官僚っていうのはこういう考え方をするんだよ。
さる たしかに一見、合理的ですけど、なんか、一番大切なことを忘れているような気がしますね。
中川 その通り。一見、合理的だけど、よく見ると中身がない、というのが官僚主義の本質です。

●国策派の番頭を務める武道家

さる 元事務次官の児玉さんが国策派の首魁ということですが、他にはどんな方がいるんですか?
中川 河端さんという理事が国策派の番頭だと聞いています。ここに名前が載っているよ。
さる この人、児玉さんが会長をやっている「(財)日本情報処理開発協会」の特別顧問なんですね。
中川 実にわかりやすい関係ですね。
さる 何も隠そうとしていない。ノーパンの精神ですね。この理事さんもノーパンなんでしょうね。
中川 それはわからん。しかし、可能性は高い。
さる この人もどっかのお店の名簿に名前があるんですか?
中川 いや、それは知らないけど、この人、「国際武道連盟古武道部会長・柳心自源流宗家」って肩書きもお持ちなんだよ。
さる 武道家なんですね。
中川 おれ、10代のときは剣道とか空手とかいろいろやっていたんだけど、いつもノーパンだったんだよね。だから、河端さんもそうかもしれない。
さる 中川さんもノーパン派なんですか。
中川 うん。なんかパンツって馴染まなくてさ。それで、いつもノーパンで稽古をしていました。ただね、おれのノーパンは武道を極めるためのノーパンだけど、児玉さんのノーパンは違う。これは、はっきりさせておきたい。一緒にされると困る。おれのノーパンは正義のノーパンだ。
さる まあ、そんな熱くならないで。せっかく涼しげな話をしてるんですから。
中川 夏はノーパンに限るよ。
さる 法政大学って言論弾圧で注目されていますけど、風通しのいいところもあるんですね。

●清成前総長の功と罪

中川 何の話だっけ?
さる 国策派です。素朴な疑問なんですけど、なんで、児玉さんのような国家の代理人が私立大学の経営に参画してるんですか。「大学の自治」とか、そういうのはいいんでしょうか?
中川 前の総長の清成忠男さんって人がお招きしたんだよ。だから、国家が無理やり介入してきたってわけではない。
さる なんでお招きしたんですか? 教授として呼ぶならわかりますけど、全然意味が違いますよね。
中川 清成さんは第三者評価委員会を「社外取締役みたいなもの」と言っているから、教授とはまったく意味が違う。
で、なぜ、国家の代理人を呼んだのかって問題だけど、手っ取り早く成果が出したかったんじゃないの。
さる 焦ってたんですか?
中川 清成さんは経営学部の出身でね。経営学部出身の総長っていうのは法大では異例なんだよ。だから、何がなんでも成果が出したかった。それで、児玉さんを呼んだ。
さる どうして児玉さんを呼ぶと成果になるんですか。
中川 清成さんが総長になった頃から、国が大学を評価するようになったんだよ。「この大学はよし、この大学はまだまだ」ってね。見方を変えれば、国に「おっ、いいね」といわれれば、それだけで「成果」になる。それで、どうすれば国が喜ぶかを熟知している児玉さんを呼んだ。そんなところじゃないの。
さる なんか八百長くさい話ですね。で、結果はどうだったんですか?
中川 表面的には大成功だよ。国家は大喜び。で、法政大学の評価は高まり、それによって資金調達は楽になり、その金でバンバン、ハコモノを建てたんで大成建設は儲かった。しかし、失ったものも多い。
さる 何ですか?
中川 一番大きいのは自治だね。清成改革の過程で、大学の自治、教授会の自治、学生の自治のすべてが崩壊した。で、ご覧の通り、法政大学は国家の代理人が支配する、「国立大学」ならぬ「国策大学」と化してしまった。いま、清成さんは「私学改革の旗手」とかなんとか言われているけど、いつまでそれが通るか。
さる 本当の評価は時間が経ってみないとわかりませんからね。

●爆弾一発ですべてが崩壊する!?

中川 清成改革の罪としては、いらぬ緊張を抱え込んだっていうのも大きいね。
さる どんな緊張ですか?
中川 「いつ崩壊するかわからない」って緊張だよ。
さる どう崩壊するんですか。
中川 児玉さんが通産省の事務次官をやっていたのは1989年から91年。
さる バブルの末期ですね。
中川 バブルっていうのは土地の評価額を上げて、それを担保に資金を調達し、その資金でハコモノを建てて、それでまた土地の評価額を上げてって感じて膨らんでいったわけだけど、また同じことをやっている。
さる 懲りない人ですね。
中川 学生弾圧の面だけを見ていると、今の当局はめちゃくちゃ強硬だけど、実態はバブル。おまけに自治は崩壊してるんで大学の土台は骨粗鬆症のようにスカスカ。それこそ、爆弾一発ですべてが崩壊する可能性がある。
さる わお!
中川 まあ、いまの学生はコンプライアンスの精神をもっているから、そんなことはやらんと思うけど。
さる わかりませんよ。なんだかんだ言っても法大は「狼」(東アジア反日武装戦線)の生まれ故郷なんですから。
中川 やめよう、この話は。学生に「期待されている」と思われると困る。
さる 本当は期待してるんじゃないんですか?
中川 そうやって若者を煽っちゃだめだよ。みんな、37人も逮捕されて思いつめてるんだから。
さる じゃあ、話を変えましょう。「27人の親衛隊」っていうのは何なんですか?
中川 この親衛隊も清成改革の過程で生まれたらしいんだけど、この話は暗いよ。聞くも涙、話すも涙です。

つづく

2006年07月10日

<独占インタビュー 1>統一OB会の中心人物、中川文人氏に聞く 聞き手:詩人・さるやまさるぞう

法政大学では何が起きているのか(その1)

さるやまさるぞう(以下、さる) 法政大学のみなさん、全国の革命家のみなさん、こんにちは。統一OB会の中川さんの会社で仕事をしております、詩人のさるやまさるぞうです。
私は法政大学とは何の関係もありませんが、言論を生業とするものとして今回の言論弾圧事件には無関心ではいられません。
というわけで、3月からずっと気にかけてきたのですが、この事件、いまひとつ理解できないところがあります。
学生をバンバン警察に売り渡す大学もわけがわかりませんが、逮捕、退学覚悟で立て看を出し続ける学生もわけがわからん、というのが私の正直なところで、この事件には実はもっと深い何かがあるんじゃないかと睨んでいるのですが、そのへんのところを統一OB会の中心人物である中川文人さんに聞いてみたいと思います。中川さん、どうぞよろしくお願いします。

●崖っぷちからの発言!

中川文人(以下、中川) インタビューはいいんだけど、これ、どこかの雑誌に載るの?
さる いや、統一OB会のブログに載せてもらう予定です。
中川 自分の団体の媒体からインタビューされるっていうのも変な話だな。
さる そんなことないですよ。「しんぶん赤旗」にも不破哲三先生のインタビューがよく載っていますから。
中川 ああいうのって面白くないじゃん。いかにもって感じでさ。
さる 中川さんが立場をわきまえずにべらべらやってくれれば、ああいうのにはなりませんよ。面白くなるかならないかは中川さん次第です。
中川 なるほど。
さる 中川さん、立場をわきまえないの、得意でしょう。大丈夫ですよ。
中川 まあ、たしかに暴言、失言、問題発言は得意だ。
さる 読者が求めているのは真実と本音。ズバっとお願いしますよ。
中川 でもなあ。
さる でも、なんですか?
中川 これ、「言論弾圧はいけない」って運動だから、内容に問題があったとしても掲載拒否なんてできないわけだろう。
さる そりゃ、そうですよ。
中川 それにこれ、「退学処分はいけない」って運動だから、内容が気に食わなかったとしても「おまえなんかもう事務所に来るな。荷物まとめて出てけー」とはいえないわけだよな。
さる あたりまえです。
中川 不利じゃん。
さる いいんですよ、それで。読者はそういう崖っぷちからの発言を求めているんですから。すべては読者のためです。
中川 すべては読者のためか。おれ、その言葉に弱いんだよな。よし、わかった。やろう。何でも聞いてくれ。何でも話す。

●平林総長は「羊たちの沈黙」ではない。

さる では、いきます。
中川 はい。
さる ええ、いきなり核心に迫りますけど、なんで、こんなにこじれてるんですか?
中川 というと?
さる だって、立て看を出しただけで退学なんてどう考えてもおかしいじゃないですか。とても正気の沙汰とは思えません。法政大学はいったい何を考えているんでしょうか?
中川 さるやま君はどう思っているのよ。
さる 平林さんでしたっけ、総長は。中川さんの母校の総長をこう言ったら失礼なんですけど、37人もの逮捕者を出しながら平然としているなんて「羊たちの沈黙」としか思えませんよ。私から見ると平林総長はキモい存在です。
中川 なるほど。第三者からはそう見えるのか。戦っている学生さんはどう見えるの?
さる 言論の自由を守るんだー、っていうのはわかりますし、言論の自由のために戦ってくれるのはけっこうなことなんですけど、逮捕、退学を覚悟で立て看を出し続けるっていうのは、なんかすごすぎちゃって。
中川 すごいよな。彼ら、せっかく立て看をつくってもすぐ撤去されるっていうんで、最近は立て看を持ち歩いているんだよね。立て看を抱えながらキャンパスをうろうろしてるんだ。あれにはおれもすごいと思った。
さる そうなると「立て看」とは別ものですね。なんでそこまでやるんでしょうか?
中川 さるやま君はどう思っているのよ。
さる 中川さんの後輩をこう言っては失礼なんですけど、「ターミネーター2」なんじゃないかと。
中川 なるほど。この問題、第三者の目には「羊たちの沈黙vs.ターミネーター2」って感じに映るんだ。
さる この世のこととは思えないんですよね。話がいっちゃってて。
中川 なるほど。それで、支援が今ひとつ広がらないんだ。
さる だって、言論弾圧はいけない、なんて当たり前な話でしょ。それなのにこんなにこじれるなんて絶対におかしいですよ。「言論弾圧」というのは表向きで、実はもっと深い何かがある、と勘ぐるのが普通だと思います。
中川 表向きってわけじゃあないんだよな。
さる じゃあ、「羊たちの沈黙vs.ターミネーター2」なんでしょうか?
中川 これはきっぱりと言っておきますが、断じてそういう問題ではありません。
さる では、平林さんは「羊たちの沈黙」ではないんですね。
中川 そうです。
さる 学生は?
中川 血も涙もある人間です。断じてターミネーターではない。

●「影の総長」と呼ばれる男

さる じゃあ、なんで、ここまでこじれたんでしょうか?
中川 こういうと教授からも学生からも怒られるかもしれないんだけど。
さる それ、それ、それを言ってください。
中川 ここまでこじれてしまったのは、自分たちが「国策派」の手の平の上で踊らされているってことに気づいてないからだと思うよ。もちろん、中には気づいている人もいるんだけど、わかってない人が多い。それが混乱に拍車をかけている。
さる 国策派って何ですか?
中川 法政大学を国策に沿った形で再編しようとしている人たちだよ。具体的には、いま、「第三者評価委員会」で委員長をやっている児玉幸治(こだま・ゆきはる)さんとその一派。ここに名前が載っているよ。
さる 児玉さん、「(財)日本情報処理開発協会会長、元通商産業省事務次官」ってありますね。なるほど。これは、国策派だ。国策そのもの。
中川 正真正銘のエスタブリッシュメントだな。
さる 第三者評価委員会の委員長って何をやる人なんでしょうか?
中川 一言でいえば、ああせい、こうせい、こんなんじゃだめだ、と総長や理事に説教をする人です。一部の理事はこの児玉さんを「影の総長」と呼んでいるみたいだから、絶大な権力をもっているんでしょう。
さる 「影の総長」なんてすごいですね。どういう人物なんでしょうか?
中川 どういう人物かはよく知らないけど、ここに名前が載っているくらいだから、堅物じゃあ、ないんじゃないのか。
さる あ、本当だ。「その他」のところですね。
中川 うん、影の総長はノーパンしゃぶしゃぶがお好きなようだ。

つづく

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