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[映画批評] 連赤ファンが観た『実録・連合赤軍~あさま山荘への道程』

もっと冷徹に、残酷に、史実に沿って描いてほしかった

2008年4月20日
白本 朋求(1985年入学)

やっと観ました~。
若松孝二監督「実録・連合赤軍~あさま山荘への道程」(http://wakamatsukoji.org/)。仕事さぼってじゃないよ、ちなみに。
映画館前でウロウロしてたら、品のいい団塊らしきババアから声をかけられ、「私、ここの株主なの。切符安く買ってあげましょうか?」と、チョー格安で鑑賞できた。感謝。

オレは、連合赤軍関係の本に関しては、当事者から権力側、後の評論家のものまで、ほとんど(いや、全部)に眼を通している。事件の舞台となったあさま山荘(デアゴスティーニあたりが山荘フィギュアでも作ってくれないかなあ)から、山岳ベース・アジト跡なども、バイクで見て回ったくらいの、連赤ファン(?)である。
そんなオレだから、連合赤軍が辿った道程はよ~く理解しているつもりだ。

なぜ、オレがそんなに連赤に魅入られたのか?

彼らの、反人間的な共産主義思想や戦争ごっこなどには、何の興味も無い。
興味を引かれるのは、組織と人間の関係、閉ざされた空間での人間性の発露、人間関係の残酷さ、人間性が解放された時の狂気・・・つまり人間の真実なのである。

それは、まさに「同志殺しリンチ」である。
だから、もっと冷徹に、残酷に、史実に沿って「総括」シーンをこれでもかって言うほどに描いてほしかった。この映画はリンチシーンだけでも良かったと思う。
同志を「総括」に追い込んでいく過程や、周りの人間の反応の変化、実際の「総括(処刑)」シーンなど、まだまだ甘いよ。もっと恐れず闇を描けよ。
処刑シーンなんて省略しているところも多すぎるし。それこそ総括しろよ。
やってることは、「女子高生監禁コンクリート詰め殺人事件」と変わらないのだから。

今さら、連合赤軍の歴史をそのまんまなぞられても、そんなの意味ないし、オレは面白くないし、しらける。
前半はムダだね。だから3時間もあるんだよ。
途中でオシッコ行きたくて困ったよ。
最後のあさま山荘の銃撃シーンもムダだね。何かチンケで全くお笑いだよ。
山荘セット作る金なかったんだね。

あげくの果てが「みんな勇気がなかったんだー!!」かよ。
これが総括!?オイオイ。
結局、ヒューマニズムかよ。まあ、これが若松監督の限界かもしれないが。
赤軍に対して、シンパシーを感じていた若松監督のこと、どこかで赤軍の存在価値と彼らのヒロイズムを残しておきたかったのかもね。
だから団塊世代ってのは、相変わらずダメなのだ。

意外と、佐々淳行原作の「突入せよ!あさま山荘事件」が面白かったりして。。。

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