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地球 = 水球

地球環境セミナー『地球大学』第10回海洋シリーズ(1)
「“水球”としての地球のすがた ~海洋大循環~ 」
ゲスト:深澤理郎さん(海洋研究開発機構 むつ研究所 所長)

に行ってきました。

映画「デイ・アフタートゥモロー」のストーリーのような温暖化が原因の寒冷化現象は、現実味のある話なのか?という筋立てで、海洋研究の最先端の話が聞けました。

今日の話はかなり専門的で、素人には正直難しい話でしたが、それだけ海洋研究の複雑な取り組みがわかったというか、海洋の変化が地球環境全体に及ぼす影響力の計り知れない大きさは実感することができました。

デイ・アフタートゥモローという映画は、温暖化による異常気象で世界中が寒冷化するという話ですが(実は自分は観たことありません。こんどぜひ観てみようと思います)、その寒冷化のメカ二ズムはこういうことらしい。

メキシコ湾流(北大西洋海流)と呼ばれる暖流のおかげで、ヨーロッパの高緯度の地域は温暖な気候を保つことができている。例えばイギリスは、北海道よりも緯度が高いのに比較的温暖で過ごしやすい。これは、冷却された海水が深層海流として深く沈み込んでいることによって、暖かい海流が運ばれるため。しかし、地球温暖化によって南極の氷が大量に溶け始めると、海水中の塩分が薄まってくる。塩分が薄まると深層海流の沈み込みがなくなってしまい、海流全体が冷え込んで寒冷化が進む。

塩分と深層海流の関係は、海洋全体の熱塩循環に大きく関わっているそうです。これを海洋のベルトコンベアといいますが、このベルトコンベアがなぜできるのかというと、地球の熱的構造(太陽から入射する「太陽放射」と地球から放出する「地球放射」)が根本原理としてあるそうです。うーん、ここまで来ると、今日のメモだけじゃ怪しくなってきた(汗)。つうか、この説明全体を科学レベルで信用することはやめておきましょう。あくまで雰囲気だけってことで(笑)。

で、以下の2点が大きなポイントだったのかな?

●深層海流が地球の大きな熱源になっている
●地球温暖化は、地球上の熱分布がどう変わるか?という問題である

深海と海洋全体の循環の研究は、人間の未来の鍵を握るといっていいみたいです。

060628.jpg

ところで、今日のテーマとはちょっとずれるんですが、ゲストの深澤先生が途中で度々嘆いていたのが、日本での海洋研究のポジションでした。日本は四方を海に囲まれているにもかかわらず、直接的なベネフィットがみえにくい海洋研究のような分野は、かなり軽んじられているようです。

「日本社会のソーシャル・ベネフィットに偏った方向性は間違っている」「<役に立つこと=善である>という短絡から脱却しなければだめだ」と熱く語っていました。この言葉は、最近の日本の教育現場をみていて自分なりに思うこととすり合わせてみても、かなり共感できました。自然にしても文化にしても、圧倒的な多様性を担保にすることで、初めてバランスが取れて成り立っていくわけです。この視点が抜け落ちた社会は、いずれ必ず滅びます。

投稿者 suemura : June 28, 2006 11:37 PM

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