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少子化はなぜ困るの?
我が国の人口が減少に転じ、少子化対策が真剣に議論されている。しかし、何故少子化は困るのだろうか? 確かに、子供を産みたい働く女性に対するインフラが整っていないという点はあるが、国家としてこれを問題とする理由は、人口の限界が成長の桎梏になるからだろうか? とすれば、子供を産む女性や産ませる男性に、思い切った補助金を用意すれば良いし、入国政策をより柔軟にすれば良い。年金や保険の財源が足りなくなるからというのは、仕組みの問題だ。
で、人類による歯止めなき文明・科学技術の発展を促す成長至上主義はもういい加減にして、現状維持主義理念でいったらいいんじゃない? 少子化で人口が減ったら減ったで、それに見合った政策があるでしょ。という感じで話が進む。
国策がどうこうというレベルでは、ふーんそうかもね、という部分もあるかな。でもここでは、少子化という問題が捻じ曲げられて、本質が見えなくなってしまったように感じた。
3/28の毎日新聞夕刊に、パリで開催中の「誕生」展の紹介記事があった。パリの人類博物館で、出産や育児にまつわる展示物が、人類学的に展開されるというなかなか興味深いもの。この記事の冒頭文が、とても印象に残っている。
テレビ中継の衆議院予算委員会で、天下り先の法人に支出した補助金が5兆円なのに、少子化対策が1兆円の予算なのはいかがなものかと質疑されていた。子どものいない風景はどこか生きた匂いとリズムに欠ける。足りないのは予算だけではない。日本では生命誕生のイメージが随分と希薄になってしまった。 『赤ちゃんたちの大合唱』中川素子/文教大学教授、造形美術論
生命の躍動感が薄らいでしまっている国。
野村総合研究所の調査によると
自身が務める企業の育児支援策に「満足」は8.7%、「不満」は37.5%で不満が圧倒的に多い。満足と言えない理由は、「効果はあると思うが、実際に利用するのは難しいから」が67.0%で圧倒的だった。
育児休暇の制度があっても、社内の雰囲気や人間関係から、実際は利用しにくいという話をよく聞く。事情はいろいろあると思うけど、やはりネガティブすぎませんかね?
だって、自分がどのように生きていきたいかという問題でしょう。子どもを授かって、その子どもとどのように関わっていきたいか。何を教えてあげたいか。その大切な時間が奪われてしまっていいの?それは自分でかちとっていくべき時間なのでは?
投稿者 suemura : April 5, 2006 03:32 PM
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